第10回記念富山国際現代美術展 2026 ART/X/TOYAMAを迎えるにあたり

第10回記念富山国際現代美術展実行委員会
2026 ART/X/TOYAMA
実行委員長 鷹嘴 直

 芸術は常に時代とともに変化している。1993年に第1回展を開催してから、今年で33年になります。

 当時は湾岸戦争終結後の国際情勢がなお不安定な時代であり、世界は決して平穏とは言えない状況にありました。そして現在もなお、各地で戦火が絶えず、本展覧会もまたその影響と無縁ではありません。

 また、コロナ禍を経て、AI時代を迎えた今日、現代美術は日々新たな変化を遂げています。初回開催時の連絡手段は、人づてや手紙、電話、FAXといったアナログな方法が主流でした。しかし現在では、携帯電話ひとつで世界へ発信できるE-mailやSNSの時代となり、コミュニケーションの形も大きく変化しました。

 この展覧会では、第1回展よりアートシンポジウムを開催してまいりました。大学教授をパネラーに迎え、また美術評論家をお招きするなど、継続的に議論の場を設けてまいりました。

 第10回記念展にあたり、これまで本展を評論・批評してくださった諸先生方の表題をあらためて掲げ、その歩みを振り返ります。

  • 1993年第1回展「富山で発信・新しい芸術運動」/ 高岡市の詩人 林昭博氏
  • 1994年第2回展 「富山という地方でアートの種火」 / 美術評論家 林紀一郎氏
  • 1997年第3回展「危機からの脱出の可能性」 / 美術評論家 林紀一郎氏
  • 2002年第4回展「9.11後の展覧会として高く評価された国際展」 / 美術評論家 林紀一郎氏
  • 2006年第5回展「アートは自由な発想のもとで」 / 美術評論家 瀬木慎一氏
  • 2010年第6回展「富山のグローバル化」/ 美術評論家 瀬木慎一氏
  • 2014年第7回展「作家自身で作り上げてきたもの ― 国際展に感激して」/ 美術ジャーナリスト 三田晴夫氏
  • 2018年第8回展「複雑化する世界状況の中でアートは」 / 美術評論家 清水康友氏
  • 2022年第9回展「パンデミック下での発信に期待」/ 美術評論家 清水康友氏
  • 2026年第10回記念展「転換期に於けるART/X/TOYAMA」/ 美術評論家 清水康友氏


 本展は30年余りにわたり、それぞれの時代と向き合いながら歩みを重ねてまいりました。

 現代美術は、人間が生存する限り、進化し続けていきます。

 この展覧会の開催にあたり、ご参加いただきました出品作家の皆様、ならびに関係各機関の皆様より多大なるご協力とご支援を賜りましたこと、ここに厚く御礼申し上げます。