コロナ共生の美術展

An Exhibition that Coexists with COVID-19

 富山国際現代美術展は、富山発信をモットーに、富山から県外、海外へと交流しながら歩んで来た。2021年5月、富山県民会館美術館で開催した県内作家のプレ展覧会終了時に、メンバーと輪になり、9回展の開催を問うた。2020年の小作品展は会場が休館となり半年間の延期となった経緯もあり、皆、断言できる要素は何もなかったが、満場一致の下、開催に向けて準備が始まった。

 29年の歴史を重ねてきた第9回富山国際現代美術展だが、海外から作家が来日しないのは初めてだ。今回も10カ国から26名の作家が賛同し出品する。

 今回は、コロナと共生し全く新しい方法を模索しながら国際代美術展を開催していくことになる。

 1月の寒い日にトルコから第1弾の作品が届いた。今迄の信頼と友情が結び付けた貴重な作品だ。フランス、ドイツ、韓国とも長い付き合いになる。そして繋がりはロシア、ポーランド、オランダ、スロベニア、イギリス、中国にも拡大し、インターネットの普及した今、日常的に各国の作家が活動状況を知らせてくれる。
4年に一度の出会いが、参加した各国の作家たちの信頼と友情を築いてきた。これぞアートの力だ。

 ART/X/TOYAMAの信念である“X”未知への挑戦、「共生」の未来への試みをご高覧いただきたい。

第9回富山国際現代美術展実行委員会
2022 ART/X/TOYAMA
実行委員長 鷹嘴 直