Greetings from KITANIPPON SHIMBUN
北日本新聞社代表取締役社長
蒲地 誠
国内外の作家の意欲作を集めた「第9回富山国際現代美術展 2022 ART/X/TOYAMA」が魚津市の新川文化ホールで開催されますことを心よりお祝い申し上げます。
「ART/X」は新しい創造の波を起こそうと、県内の美術家が国内外の作家を招聘し、自らの手で作り上げてきた「富山発」の現代美術展です。アートの新たな潮流と作家の情熱を感じられる場として定着し、各国の風土や文化に根差した独創的な作品は美術ファンだけでなく多くの県民の関心を集めています。
今回は世界を襲ったコロナ禍で、これまでのように海外の作家が富山の地に集うことができないのは残念ですが、欧州やアジアなどの10カ国から意欲作が出品されると聞いております。文化振興と国際交流の旗振り役として、困難の中で開催に向けて尽力された実行委員会の皆様に改めて敬意を表します。
世界では今も、さまざまな衝突や対立が起きています。社会が変化するスピードは速く、ライフスタイルや価値観も多様化しています。先の見通せない混沌とした時代だからこそ、心を豊かにし、国籍や言葉の壁を越えて人々をつなぐ文化芸術の力はますます重要になってくると確信しております。
本展のご盛況と参加された作家の皆様のご活躍を心より祈念申し上げます。